こんにちは、シグ(https://twitter.com/gamedoctor12sig)です。
今日は『イースⅧ‐Lacrimosa of DANA-』を紹介していこうと思います。
イースシリーズは日本ファルコムから出ているアクションRPGです。
日本ファルコムは『軌跡シリーズ』などの王道RPGで人気のある会社で
このイースシリーズも非常に面白いシリーズになってます。
その中で今回はシリーズ最高傑作ともいわれている『イースⅧ』を実際にプレイしたので、作品についてや魅力、よかった点など紹介していこうと思います。
イースVIII -Lacrimosa of DANA- - PS4
イースVIII -Lacrimosa of DANA- - Switch
目次
本作買うべきか。
先ず無難に結論から。
ぜひ買ってプレイしてほしい。
5点満点でいうと
★★★★/4点
王道の中に残酷さがあって、二人のキャラクターが時空を超えて織りなす物語は
グラフィックなんか気にならないほど作りこまれており、クリア後には
『イースロス』になりました。
『イース』シリーズについて
君は、アドル=クリスティンという名前を知っているだろうか?
アドル=クリスティンとは、今をさかのぼること千と数百年前の昔、エレシア大陸の西端、エウロペ地方の北東に位置する、名も知れぬ小さな山村に生まれ、16才の時より、63才にして消息不明になるまで、エウロペを中心とした海外諸地域を旅してまわった勇猛果敢なる冒険家である。
こうあるように、「アドル」という冒険家がシリーズ通しての主人公であります。
そして、アドルが年老いてから書いた100冊を超える冒険日記を訳し、追体験しているというような状態ですね。
今そこにいる「アドルの物語」をプレイしているのではなく冒険記録にある
過去の「アドルの物語」を追体験してるようです。
時系列は?
『イース』シリーズは現在10作品出ています。そのすべてがアドルの物語であるため
各作品には時系列が存在します。
イースオリジン(本編よりも700年ほど前の時代) 舞台:古代イース
イースⅩ 舞台:オベリア湾 アドル17歳
イースⅣ 舞台:セルセタ地方 アドル18歳
イースⅢ 舞台:フェルガナ地方 アドル19歳
イースⅥ 舞台:カナン諸島 アドル23歳
イースⅦ 舞台:アルタゴ公国 アドル23歳
イースⅨ 舞台:監獄都市バルドゥーク アドル24歳
大体時系列はこんな感じです。
こうみると一年に一回大冒険してることになりますよね
最近発売した新作『イースⅩ』は1・2と4の間の物語ということですね。
過去作をやってなくても大丈夫
この時系列から
「時系列ごとにやらないと楽しめない?」と思う方がいると思います。
安心してください。一作ごとに物語は完結するので気になるシリーズから初めて構いません!!
しかし、注意点が二点ほど
- 1と2は繋がっている
- 過去作のキャラが出てくることはある
という点です。でもやってなくても全く問題ないです!
正直全作プレイするとなるとハード的にも無理があるのでこだわらなくて大丈夫です。
イースⅧの紹介
ストーリー
あらすじ
本作は、21歳になったアドルの冒険日誌の1冊である「ゲーテ海案内記」に記されている冒険譚になります。舞台は、その近海を通る船が謎の沈没を遂げると言われる
「セイレン島」乗っていた船が謎の生物に襲われこの島に漂流した主人公のアドル。
謎多きこの島には、太古に滅びたはずの巨大生物「古代種」がいる危険な島だった!
そんな島で同じく漂流した乗船客たちと共に脱出を試みる。
キャラクターの作り込みが素晴らしい
主人公たちは「漂流村」という漂流者の村を建てます。基本的にはロンバルディア号に乗っていた乗船客で構成される村です。RPGとしてプレイアブルキャラであるキャラは、もちろん作り込みもされているのは当たり前だと思います。
しかし、本作は村にいる全てのキャラクターがしっかりと作り込まれておりメインキャラクターとして扱われています。
最初船で会話するときは、ただのモブキャラだと思っていたのに、ちゃんと作りこみされているのが驚きました。
正当派王道RPG
冒険と仲間、強敵といったRPGといえばこれ!
という要素が盛りだくさんです。未踏の島を探索したり仲間の力を借りて敵を倒す。素晴らしきですね!
そして、サバイバル感のある本作はキラキラしすぎずしっかりとセイレン島の厳しいところが描かれます。
「え、まじ?」と思う展開もいくつか出てきて
そういえば「未踏の島」にいるんだということを実感させられます。
謎の少女とアドル
物語の間、アドルが寝るときに謎の少女の映像を見ます。
『大樹の巫女』という存在とは何なのか、
謎の少女『ダーナ』は物語にどう関わってくるのか。
システム
迎撃戦と制圧戦で村を守ろう
漂流者たちで作られた「漂流村」
そんな村にモンスターたちが定期的に襲ってきます。アドルたちが探索に出ている間にも突発イベントのような形で画面右上に出てきます。
4段階のフェーズを村のみんなで耐え切ったら見事迎撃完了となります。
村の仲間たちが各々のスキルで助けてくれるので心強いです。
迎撃戦のためにフェンスなど防衛機関の強化などが行えます。
素材を集めて強化するとより楽に戦闘を運ぶことができます。
次に「制圧戦」
日々迎撃を重ねていますが、守っているだけではどうにもならないため
先に仕掛けることにします。それが「制圧戦」
モンスターの卵のようなものを壊しながら、かがり火を使って敵を弱体化させて倒していきます。最後にボスモンスターを倒すと見事制圧完了です。
漂流村を活性化させよう
今作の拠点となる漂流村には、ロンバルディア号に乗っていた船員が集まります。
彼らは、それぞれの得意をいかして武器屋だったり薬屋を開きます。
掲示板に乗ってるサブクエストをクリアすることで、薬の種類やレシピなど
冒険に必要不可欠なものが増えていきます。
こまめにサブクエストをして仲間を助けましょう
通れない場所は仲間の力を借りる
ゲーム内では通れない場所はいくつもあります。
そんな時は漂流村の仲間と力を合わせることで通れるようになります。
その場所を見ると何人いれば通れるようになるというのが出てきます。
その人数になるように仲間を集めましょう。
最初は通れない場所も人数が増えると通れるように。
そんなところも正統派な印象があっていいですよね。
キャラチェンジと編成を生かして弱点を突こう
今作は、アドルの他、数人のプレイアブルキャラクターがいます。
さらに、キャラクターにはタイプがあり、相手の弱点タイプに合わせて攻撃すると
ダメージがあがったり、飛行モンスターを落としたりすることができます。
戦闘には三人まで編成することができ、途中で編成を変えるなど臨機応変に
敵の弱点を突くことが求められます。
実際にプレイした感想
本作をプレイしたなかで感じたことは
こういうのを良作っていうのか・・でした。
作品を購入するにあたってグラフィックが綺麗というのはものすごいアドになっていると思います。なので、グラフィックに力が入っていないと人が集まらないことも多いと思います。
私自身グラフィックは良いに越したことはないと思っている派です。
なのでプレイする前はグラフィックあんまりよくなさそうだけど・・
と思っていましたが度肝抜かれました。
作品の中身で魅せるとはこのことかと・・
ストーリーがよかったのでグラフィックもあまり気にならない
というかグラフィックもそこまで悪いわけではないですが
よかった点
ストーリーの充実感
私自身、丁寧に物語を進めるタイプなのですがそれでも結構なボリュームありました。
サブクエストも含めると50時間くらいだと思います。
物語のテンポは比較的ポンポンと進み、よくRPGである中だるみのようなものも感じなかったです。途中途中に起こるイベントが面白く、無駄に伸びてないのがいいですね。
最初にも書きましたが、構成は王道なRPGといわれるような構成です。
シリーズ特有のクセもないので、初めての作品で選んでも申し分ないです。
王道の中にも『登場人物の死』という形で謎の無人島で『生きる』ことの厳しさが
ストーリーに盛り込まれています。こんな危険な無人島にいてみんな元気ってわけにもいかないですからね。
適度な忙しさ
本作で追加された「迎撃戦」「制圧戦」では、敵が至る所に出現したり、スコアを取るために時間を必要だったりとゆったり戦うのではなく、あっちこっちと忙しない戦いが行われます。
しかし、忙しすぎて萎えるほどではなく、敵をなぎ倒していくという快感が勝るレベルの忙しさなのでちょうどいいと感じました。
スコアによって報酬アイテムが増減するので忙しさも相まって鬼のような表情で
画面に向かっている自分がいました。そのくらい夢中になれるのでいいかなと
操作性も爽快感がある
通常攻撃やスキルを駆使して、敵を倒していきますがスキルゴリ押しで敵をバッタバッタ倒すこともできます。ある意味爽快感のある出来にはなってます。
さらに、フラッシュガードとフラッシュムーブという技があり、敵の攻撃にタイミングよく回避やガードを入れることで時間が止まったりダメージがあがったりします。
正直最初は難しかったです。
特にフラッシュガードは、判定がよくわからないのでやりにくい。
フラッシュガードやフラッシュムーブは、難しい部分は多いですがプレイしていくとなんとなく上達していきます。
私は、中盤はフラッシュムーブのほうが得意でしたが終盤は、フラッシュガードのほうが得意になっていきました。
こうして物語の進行とともにプレイヤー自身も成長できるという点が非常に面白いなと思います。
気になった点
ボス戦が簡単すぎる
物語の所々で、中ボス戦のような戦闘が始まります。
正直これが簡単すぎるような気がしました。
スキルのゴリ押しで終わってしまいなんだかボス戦の感じがしないという思いも。
工夫をしててこずりながらも倒す中ボスが何体かいてもよかったかなとは。
人を選ぶグラフィック
最近『イースⅩ』が発売され、グラフィックについて言われているのも見ましたが
他のRPGに比べるとやはり見劣りする部分は多いです。「綺麗さ」や「リアル感」
を求めるプレイヤーにはあまり会わないかもしれません。
戦闘も個人の感覚ですが、「敵に攻撃を当てている重い感触がない」と感じました
他作品でいうと「ゴッドイーター」に近い感覚かな。
しかし、良くないといわれつつも「キャラクターの表情」や「オブジェクト」はしっかりと表現されていて作品の質をグラフィックが落としているような感じは全くしませんでした。綺麗なグラフィックで遊びたい人は別のゲームを遊んでもらえるといいかな。
逆にそこまで気にならず「物語」として面白いものをというのであれば本作は、胸を張ってお勧めできる作品だと思います。
まとめ
イースシリーズは、正統派RPGであり主人公のアドルが書き記した冒険談を追体験する作品です。本作は、前作で登場する人物も一部登場しますが、本編には全く関係ないので初プレイでも問題なくプレイ可能です。
現在のゲームグラフィック基準で考えると物足りないかもしれませんが酷いわけでもなく充分プレイ可能な作品です。
操作性はよく、攻撃からスキルまで軽く出せる点から爽快感を感じやすいです。
しかし、中ボスなどがスキルのゴリ押しになって簡単になってしまうところは少し残念だったなと思います。スキルのゴリ押しは、他の作品でもよくあることだと思います。
なのでもうちょっと中ボスの難易度をあげてもよかったかな。
ストーリー性の高さは言うまでもなく高かったです。方向性が変わっても違和感を感じずスッと入り込めるような物語の組み立て方がよかったですね。
私自身『イースシリーズ』はXが気になっていてそれをプレイするために、ついででプレイしてみよう位の感覚でしたが、プレイ後には思わず過去作買ってしまいました。
そのくらい出来がよく、シリーズ最高傑作といわれるのも納得のレベルでした。
イースVIII -Lacrimosa of DANA- - PS4
イースVIII -Lacrimosa of DANA- - Switch
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