こんにちは、シグ(https://twitter.com/gamedoctor12sig)です。
今日は『ソウルハッカーズ2』を紹介していこうと思います。
今作はペルソナシリーズや女神転生シリーズを手掛けるアトラスが手掛ける
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ソウルハッカーズシリーズについて
本シリーズは『真・女神転生』シリーズの派生作品です。私も大好きな『ペルソナ』シリーズもこの『真・女神転生』シリーズの派生作品です。厳密にはペルソナとデビルサマナーシリーズが派生作品であるといわれています。
デビルサマナーシリーズについて知らない方は多いと思います。実際ペルソナシリーズのほうが現在直近で作品も出ていますし人気も多いと思います。
しかし、「デビルサマナー」のほうが「真・女神転生」の色を濃く受け継いでおり
アングラなアトラスらしいエゴ全開の作品になっています。
『デビルサマナー葛葉ライドウ対アバドン王』までリリースされていましたが、それ以降新作について音沙汰のない状態でした。
その沈黙を破って2022年に『ソウルハッカーズ2』の発売されました。
『ソウルハッカーズ2』の紹介
本作の主人公はシリーズ初の女性主人公。
ストーリー
今より少し先の未来。世界は人知れず滅亡の危機に瀕していた。
人の世界を観測し見守る人知を超えた存在「Aion」である「リンゴ」と「フィグ」は、世界の終焉を回避するために、人の世に繰り出す。
一方、人の世では「悪魔召喚師」(デビルサマナー)と呼ばれる存在が裏社会で暗躍し
秘かに社会を守っていた。
彼らは超常の力「悪魔」を従え力を行使していた。
「Aion」のリンゴとフィグは、滅亡を防ぐキーとなる人物に会いに行くが既に殺されていた。リンゴはキーとなるデビルサマナーに対しAionの持つ特殊能力「ソウルハック」
を使用し蘇生を実行する。「二度目のチャンス」を与えられ、生への後悔をもつデビルサマナーたちと手を組んだリンゴとフィグ。彼らは、世界の終焉を食い止めることができるのだろうかーー。
大人のRPG!アトラスのエゴ全開なダークな作品
本作は、最初からトップスピードで始まります。日常パートから問題が起きて
忙しなくなってくる作品と違い。世界の終わりに瀕した世界がスタート地点で、終焉のキーになる科学者「恩田 一郎」とデビルサマナー「アロウ」という二人の人物の死から作品が始まっていきます。
開始五分から終盤のような騒がしさを見せる本作です。
あっけなく死に直面するのがアトラスらしいダークな魅せ方というか本領発揮というか
本作は、アロウの他にミレディとサイゾーというキャラがパーティーに入ります。
その三人ともそれぞれ色々な立場のデビルサマナーであり、ファーストコンタクトが死体というなんとも言えない作品・・・
登場するキャラクターがバンバン大量に死ぬわけではありませんが、感覚的に死というものが身近にあると感じられる作品です。
キャラクター同士の関係性
本作には、様々な立場のキャラクターが登場します。
代表例が「アロウ」と「ミレディ」ですかね
アロウは、日本を陰から守っている「ヤタガラス」という組織に所属しているでビルサマナー。
ミレディは、世界を終わらせるために動く「ファントムソサエティー」という組織に所属しているデビルサマナーです。
要するに二人は敵対関係にある組織なんですよ。めちゃくちゃ仲悪いです。
さらにフリーランスのデビルサマナーである中間的立場のサイゾーを含むパーティーですが、世界の滅亡を守るために!!という目標で組み始めたわけではなく
’利害の一致’というなんともビジネス感というか大人な関係性もよさですね。
システム
新規のファンも手に取りやすい生まれかわったゲームシステム。
本作はマップを攻略しながら物語を進行していくオーソドックスRPGシステムになっています。前作のソウルハッカーズはと比べると本作は、プレイしやすく生まれ変わっているそうです。
私自身前作はプレイしていないので体感的なことを話すことはできませんが、調べただけでも大分プレイしやすくなったのかなと
このように簡単にあげただけでも大きく変わっています。視点や仲魔のレベルアップやゲームオーバー条件など前作と比べるとプレイしやすくなっているのも納得です。
ペルソナチックになりシステムは万人受けするようなものになっていると感じました。戦闘も少し違いがありますがターン制RPGらしくプレイしやすいと思います。
様々なカスタマイズをして最強のデビルサマナーへ
本作は、悪魔だけでなくデビルサマナーが使う武器’COMP’をカスタマイズすることや悪魔合体によって自分だけの悪魔を作ることができます。ペルソナでいうところのペルソナ合体と同義ですね。さらに、COMPを改造することで攻撃力をあげたり、キャラクター特有のスキルを覚えたりすることができます。
ペルソナとは違い武器のカスタムの幅をたくさんあります。魔晶を装備させて特定の属性スキルのダメージをあげたり、消費するMPを軽減したりすることができます。
ペルソナと違う部分は仲間全員の悪魔を取り換えていけることだろう。
ペルソナは主人公のみペルソナを自由に変更できるという設定であり、さらにペルソナはもう一人の自分的な位置付けされているため他の仲間のも変更はできない。
しかし、本作は装備変更と同じ要領で変更することができます。戦闘中でもリンゴのCOMPのカスタムによってスキルを得ることで変更することができるようになります。
戦闘の幅が広がることともに、仲間の悪魔のことも考えることになるので結構頭使います。悪魔の変更はペルソナにもあるのでお馴染みのシステムになっています。
仲間の記憶を具現化したダンジョン『ソウルマトリクス』
本作は、ストーリーの本筋とは別にソウルハックを用いて生き返った仲間たちの記憶を具現化した空間がダンジョンとなりキャラごとに生成されています。
ダンジョンを攻略していくごとにそれぞれのキャラクターの秘密が徐々に明らかになっていきます。内容は言えませんが本当に記憶を除いているみたいで面白いです。
ダンジョン内は通常のマップより広く階層も果てしなくあります。
途中途中でゲートがあり、該当するキャラクターのレベルやソウルレベルに乗じて開放することができます。開放すると同時に新たな固有スキルを獲得することができます。
『ソウルレベル』というのはストーリーの中で発生する選択肢やBarヘイズルーンで発生するイベントであげることができます。
その先で待つ悪魔を倒すとその悪魔を悪魔合体で作ることが可能になります。
さらに、ソウルマトリクスに入る前ではそれぞれのキャラクターのマトリクスで行えるミッションを受注することができます。そこでも新たな悪魔や珍しいアイテムもゲットできます。
ペルソナでいうとコミュのようなシステムにあたるものでもあります。キャラクターの悩みを解決するようなものではありませんが、それぞれの内情を知ることができます。
実際にプレイしてみた感想
本作をプレイした観た感想は、エゴイスティックでダークな作風が私的には非常に良かったと思います。しかし、そういった作風のRPGというだけで、長い間待っていた作品の続編というにして凡だったなという感じです。
面白いのは間違いなかったんですが、ペルソナに寄った面白さというように感じました。前作はやっていなかったのでわからないですが前作を楽しんでいた人ほど「うーん」と思ってしまうのかなと思ってしまいました。
よかった点
全体的に、プレイのしやすさが良かったと思います。
特に個人個人に悪魔をそれぞれ設定でき、戦闘中に主人公だけでなく他の味方の悪魔も状況に応じて変えることができるのが良かったですね。
気になった点
ストーリーの速度感に追いつけない
ストーリー自体は、結構スピード感早く進んでいきます。ゲームを初めて気づいたらもう仲間が全員集まっています。なんかそれぞれに感情移入するタイミングというか
ストーリーに思い入れをする時間がありませんでした。ペルソナと違いある意味淡白な関係性だからと言われればそれまでですが、物語としてはあっさりした印象がありました。
さらに、後半になってくると「え、めっちゃ重要人物ぽくね?」と思う人が出てきますが一瞬で去っていきます。「ヤタガラス」や「ファントムソサエティー」といった組織がメインで出てきますが、そこについての掘り下げもあまりなかったような・・
申し訳程度の前作要素みたいなものが入っていてより物語を薄くしているような気がしました。
戦闘システムが目立たない
基本的なシステムは多くのRPGと同じシステムになっています。
本作独自のシステムが、弱点を突くことでたまる「ストック」というものです。
それをためることで「サバト」という全体攻撃を発動することができます。
悪魔によってはサバトで選択するとHP回復だったり、お金もらえたりといった附属効果も作ることができます。実際に派手で面白かったですが、まあただの全体攻撃だったなという印象止まり、弱点も気にせずダメージを与えれるのはいい点です。
ペルソナ5のようにキャラクターごとの連携技などがなく、ただ弱点をついて悪魔がダメージを与えるだけのようなモノになってしまっているような気がしました。
弱点を突くとターン数が増えたりするわけでもないため少し普通感が強い。
反面悪魔の16枠をキャラクター4人で切り替えながら戦うシステムとても面白くやりがいあったと思います。
『ソウルマトリクス』がめんどくさい。
これははっきり言います。作業感が強くてめんどくさい。
ペルソナのようにものすごく親しくなれるわけでもないのにその過去を見るために迷路みたいなダンジョンを走り回らなければいけないのが結構苦痛。
さらに、移動速度が遅いため一本道であればまだ何とかなりますが、進んでいくとRPGによくあるワープ迷路になります。それが退屈極まりない。
さらに、景色も殺風景で特に変化ないため変わることのない背景をひたすら走り続けるのが無でした。最後の過去映像を見終わった後も続くというある種の『エンドコンテンツ』の立ち位置に近いですが、あまりやる気が起きずメインのボリューム不足を補うためのようなイメージを受けました。
ストーリーのボリュームと質
本作は、ストーリーをサクサク進めれば30時間くらいで終わりました。
ネットでは「20時間で終わった」とか「ボリュームがない」という意見も散見されますが個人的には「量より質」だと思っています。10時間でも密で面白ければ70時間の作品より全然高評価になると思います。
しかし、ストーリーの薄さや探索を含めた移動にかかる時間などを加味すると本当に早く終わってしまいます。そういった意味でボリュームがないと思うのは納得ですし今作についてはもっと突き詰めれたんではないかなと思いました。
まとめ
今作はよくも悪くも全体的にプレイしやすい形でまとまっている作品だと思います。
普通のRPG作品としてみると結構面白くてやりがいはあります。
しかし、個人的にはアトラスには『ペルソナ』という大衆向けな大作があるので
もっとニッチでエゴイスティックなものにしてもよかった。1人称視点でのダンジョン探索とかやってみたいと思いました。
世界観やキャラクターが非常に魅力的だったので、もっと深堀できるような内容だったら面白いと感じましたね。最後のほうに出てくるキャラに深堀がなかったので前述したような薄いイメージが付いてしまいました。
システム自体も改良されプレイしやすくなったりUIも見やすくいいと思いますが、
ペルソナ呼び出しの金額が高すぎたり、MAPが見にくかったりとあと一歩のところの不便が多かったように感じました。
もちろん完璧な作品なんてないと思うのでそこら辺は良かったですが、悪魔にかかるお金だけはもう少し何とかしてくれたらなと思います。そこがメイン要素の一つでもあると思うので。
最初に書いたように世界観やキャラクターなど個人的に魅力に感じるところは多々あったのでぜひこれからも続けてほしいと思いました。
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